PCメンテナンス知識2

PCメンテナンス知識1の続きです。

 

(1)PCのCPU(種類)

 ・インテルintel

WindowsMac関わらず、多くの製品にインテル製のCPUが搭載されています。XEONCore i7Core i5などがある。

AMD(エーエムディー)

シェアではインテルに劣るものの、グラフィック処理性能に高い評価を得ており、4Kなどの高解像度の映像や、3D映像をCPUに負荷をかけることなく滑らかに再生できます。RyzenAMD FX、AMD A-Seriesなどがある。

 

(2)PC用のメインメモリ(種類)

・DIMM(ディム)

PC向けのメインメモリーの種類は DIMM が多いです。DIMMとは、Dual In-line Memory Module の略称です。本体サイズが大きいデスクトップパソコン向けです。

DIMM 以外のメインメモリーの種類には、RIMM (リム)、SO-DIMM (エスオーディム)、MicroDIMM (マイクロディム)があります。RIMM は、最近のパソコンではもう使われていません。SO-DIMMMicroDIMM は、小型のデスクトップパソコンやノートパソコン向けです。

 

(3)PC用の補助記憶装置(種類)

・HDD (Hard Disk Drive)

HDDは回転する磁気ディスクにデータを保存するための磁性体が塗布されており、磁気ヘッドが磁気ディスク上を移動して、磁気でデータの読み書きを行います。
低価格で大容量のデータを記録できることが特徴ですが、データの読み書きの際は、回転する磁気ディスクと磁気ヘッドが非常に近づくため、振動や衝撃に弱く壊れやすい。
また、物理的な駆動部分があるため、電気的に記録を行うSSDeMMCと比較してデータの読み書き速度は低く、消費電力も大きくなってしまいます。

SSD (Solid State Drive)

SSDフラッシュメモリ記憶媒体に用いる補助記憶装置です。駆動部分がなく電気的に行うため、データの読み書き速度が非常に高速です。
特にランダムアクセスに対する性能が高いです。また、同じく駆動部分がないため、耐衝撃性が高く製品サイズの小型化が容易で軽量なので、ノートパソコンとの相性が良いです。
ただ大容量の製品を選択する場合、HDDに比較して高価格になります。

 

(4)光学メディアの規格(種類)

・DVD

DVDはCD同様、パソコンのデータ記録用のDVD-ROM、ライトワンスメディアのDVD-R、リライタブルメディアのDVD-RWも存在します。書き込み用ディスクの規格を決める際に各メーカーの足並みがそろわず、DVD+RDVD+RWDVD-RAMなどの派生規格も乱立しましたが、現在はあまり見かけません。

DVDはより波長の短い650nmの赤色レーザーを使用しています。CDよりも溝を細かく掘ることで約7倍の4.7GBのデータを記録できるようになっています。

さらに、半透明の記録層を間に入れることで記録面を2層にすることもできます。半透明の記録層は若干データ容量が減るため、2層ディスクの容量は4.7GBの2倍の9.4GBではなく8.54GBになります。

必要に応じて裏返して使用する両面記録の規格や、DVD-RWドライブを搭載したビデオカメラなどで使用された8cmの規格もあります。

Blu-rayディスク

Blu-rayディスクは1層タイプで25GB、2層タイプで50GBのデータを記録できます。

CDやDVDの赤色レーザーに対し、Blu-rayではその名の通り青色レーザーを使用しています。波長は405nmで、DVDよりも記録密度が高くなっています。

記録用のメディアとしては、ライトワンスメディアのBD-R、リライタブルメディアのBD-REが存在します。また、規格を拡張して3層以上に対応したBD XLも存在し、3層ディスクは100GB、4層ディスクは128GBのデータを記録できます。

 

無線LANの規格(種類)

現在のWi-Fi無線LAN規格の主流は、「11n」「11ac」の2つです。

IEEE 802.11n

11nは、アンテナ1本あたり約150Mbpsでの通信を可能としており、それを4本まで束ねることができます。アンテナを束ねることにより、最大600Mbpsの通信速度を実現します。ただし、実測値(実際に送受信されるデータ量)は理論値の半分~3分の1ほどといわれています。

IEEE 802.11ac

11acは、11nの10倍以上の高速通信が可能なWi-Fi無線LAN規格です。2013年にWave1(第一世代)が登場し、2015年にさらに高速なWave2(第二世代)が登場しました。
11ac11nと比べて、帯域幅(速度制限)や信号(データ量)などがパワーアップしたことにより、高速化を実現しています。例えば、11n帯域幅(一度に送れるデータの量)は20~40MHzですが、11ac帯域幅は80~160MHzに引き上がっています。また、1つの信号に含まれる情報量は、11nが6ビット(64QAM)なのに比べて、11acでは8ビット(256QAM)に増えています。

 

・ディスプレイ接続端子の規格

デジタル式とアナログ式があります。代表例を紹介します。

 VGA→アナログ通信

 DVI→デジタルで通信

・DVI-D  デジタル信号対応
・DVI-I  デジタル・アナログ信号両対応
・DVI-A  アナログ信号対応

DVIは上記の種類のほかに、「シングルリンク」・「デュアルリンク」と呼ばれるコネクタ形状があります。この2つの違いは、対応解像度にあります。解像度は画面の精細さを指す指標です。